「怖い先輩がいたらどうしよう……」
4月からの入職を控えて、今一番ドキドキしているのはこれではないでしょうか。
実は、私も新人の頃は先輩の顔色ばかり伺っていました。
でも、大学教員として多くの現場を見て、心理学や科学の視点で分析してみると、先輩が「怖い」のには、実はちゃんとした理由があることがわかったんです。
- 実習先で先輩DHに話しかける時に緊張してしまった
- どんな時に質問をしていいか分からない
- コミュニケーションの取り方が不安
人類は「怖いもの」を見つける天才
人間には、「良いことよりも、悪いこと(危険)に敏感に反応する」という本能があります。
これを心理学で「ネガティブ・バイアス」と呼びます。
- 10回優しくされても、1回強く言われたら「あの人怖い!」と脳が記憶する
- 先輩のちょっとした「無表情」を、「怒っている」と変換してしまう
これはあなたの脳が、あなたを守るために「危険を察知しよう!」とフル稼働している証拠。
「私がビビりなわけじゃない。脳が正常に動いているだけなんだ」とまずは思ってください。
最初はクリニック自体が「怖いもの(知らないもの)」の対象になります。初日から完璧を目指そうとしないで、まずは挨拶をする!など小さな目標から始めることで恐怖心が弱まりますよ。
先輩の脳は「マルチタスク」で限界
先輩がぶっきらぼうだったり、返事が冷たかったりするのは、あなたを嫌っているからではありません。
臨床現場での先輩の脳内は、常にこんな状態です。
- 次の患者さんのカルテを確認
- ユニットの準備の進み具合をチェック
- 歯科医師からの指示を聞く
- あなたの動きをサポートする
脳が扱える情報の量(認知負荷)がパンパンなんです。
その時に話しかけられると、脳が「省エネモード」になり、言葉が短く、冷たく聞こえてしまう。
忙しい時に「次は何をしたらいいですか?」と聞かれるのは正直先輩も大変なんです。以前に頼まれたことのある仕事はメモしておくと、「あ、次は⚪︎⚪︎をしたらいいですか?」と聞けてスマート!
「あ、今先輩の脳はメモリがいっぱいなんだな」と考えるだけで、少し心が軽くなりませんか?
「怖さ」の裏側にある「患者さんの安全」
歯科医療は、0.1ミリのミスも許されない世界。
先輩が厳しい口調になるのは、「あなたを攻撃したい」のではなく、「患者さんを守りたい」という責任感の表れです。
新人のうちは、その「責任感の強さ」が「怖さ」として伝わってしまいます。 でも、それはプロとしての熱量の裏返し。
「怖い」と感じたら、一呼吸おいて「この人は患者さんを守るために自分に注意をしているんだ」と変換してみてください。
特に注意を受け慣れていない学生さんは、ここで挫折しがち。他ブログもぜひ読んでみてください。
今日からできる!「怖い先輩」を味方にする方法
正体がわかれば、対策も簡単です!
- 「いま、よろしいですか」を枕詞に: 先輩の脳のメモリを整理する時間を作ってあげましょう。
- まずは「結論」から話す: 脳が疲れている先輩には、短い言葉が一番届きます。
- 「助けてください」と甘える: 完璧を目指すより、素直に頼る。すると先輩の脳内に「守ってあげなきゃ」という本能(保護本能)が芽生えます
「患者の⚪︎⚪︎さんがきました。◾︎番ユニットにご案内していいですか?」
「昨日教わった⚪︎⚪︎を一人でやってみてもいいですか?」などは4月の新人DHさんには声のかけやすい内容。ぜひ挑戦してみてください。
いかがでしたか
先輩も昔は、今のあなたと同じように「先輩怖い……」と震えていた元・新人です。
怖さの正体を知って、少しだけ肩の力を抜いてみませんか?
「DH Lab.」は、4月からのあなたのメンタルを科学で応援します。




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