歯科衛生士になって最初に任される処置のひとつ、スケーリング。
学校での練習と違い、実際の患者さんを前にすると「なんでうまくいかないんだろう」と感じることはありませんか?
実は、新人DHがつまずくポイントはほぼ共通しています。
今日はその3つを、具体的な対処法とともにお伝えします。
- 実際の患者さんへのスケーリングがうまくいかない
- 歯石、プラークが上手に取れない
- そもそもあまり実習できていない
① 力が入りすぎてしまう
緊張すると、グレーシーキュレットや超音波スケーラーをぎゅっと握りしめてしまいがちです。スケーラーは歯石を削るのではなく、弾き落とすもの。
力が入りすぎると、かえって歯石が取れにくくなり、患者さんも痛みを感じやすくなります。
器具は「鉛筆持ち」で、卵を握るような優しい力加減が基本です。手の力ではなく、手首と前腕の回転で動かすイメージを持ちましょう。終わった後に手や肩が疲れていたら、力みすぎのサインです。
ポイント② 角度がうまく取れない
スケーラーの適切な挿入角度は70〜80°。でも実際にやってみると、角度の感覚がつかめずに歯石を取り残してしまうことがあります。
シックルスケーラーは少し傾けて、グレーシーキュレットはまっすぐに固定するんでしたよね。
処置前にミラーを使って、自分の器具の角度を目で確認する習慣をつけましょう。先輩の手元をよく観察し、「どこに刃が当たっているか」を意識するだけで感覚が変わってきます。
ポイント③ 患者さんの反応が怖くなる
「痛い」と言われると、次の動作に自信が持てなくなりますよね。
怖くなって器具を引いてしまうと、逆に術野が見えにくくなり、余計にうまくいかないという悪循環に陥りがちです。
特に、学校によっては「血を出したらいけない」と教えているところもあるようです。歯肉が腫れていたり、BoPがある患者さんは出血しやすく、必要以上に怖がる必要はありません。
「今から少しお掃除しますね、痛かったらすぐ教えてください」と事前に一言添えるだけで、患者さんの安心感が大きく変わります。痛みを訴えられたらすぐに止めて、「教えていただいてありがとうございます」と伝える。この小さな積み重ねが信頼につながります。
先輩への質問の仕方もコツがあります
「うまくいきませんでした」より、 「◯番の歯の近心面の歯石が取り切れなかったのですが、どう動かせばよかったでしょうか?」
と具体的に聞くと、先輩も答えやすく、自分の学びにもなります。
1年目の今は、うまくできなくて当然です。大切なのは、毎回少しだけ「なぜ?」を考えること。その積み重ねが、必ず手技に返ってきます。
一緒に、丁寧に積み上げていきましょう。
最近のおすすめ参考書
本で勉強したい!という方におすすめの書籍をいくつか紹介します。
考える歯科衛生士のための歯周治療レッスンブック
症例が多く、さまざまな口腔内をじっくり観察する事ができます。質問形式のテキストは「自分で考える」歯科衛生士を目指す人にピッタリ。
歯科衛生士のための歯周治療ガイドブック
歯周病認定歯科衛生士を目指す人におすすめのガイドブックです。
新人さんには難しい内容も多いですが「早く上達したい!」と考えている人にはおすすめ。クリニックにおいてある場合もあるので、先輩に声をかけて借りてみては。
気になった本は最初に買おうとせず、クリニックや先輩から借りることをおすすめします。
「この新人さん、やる気ある!」と思ってもらえて一石二鳥ですよ。






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